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zoom RSS 【絵画×聖書】聖母マリアの死

<<   作成日時 : 2007/09/19 22:58   >>

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   聖母マリアの死:

  ◎物語◎

 これは聖書(福音書)に記されているものではなく、中世以降ポピュラーだった外伝『黄金伝説』に書かれているもの。

 わが子(イエス・キリスト)が受難の末に天に召されてからはや十数年。(一説には数十年)
 生を受けてからかなりの年を経たマリアに、受胎告知の如く天使が再び「お告げ」をしに来た。

 だが、今回は受胎を告げた大天使ガブリエルではなく、大天使ミカエル(生死を司る)だった。
 死を目前にしたマリアが、もう一度、わが子の如く愛した使徒たちに会いたいと願うと、彼らは雲に乗って現れたという。
 
 そして、臨終のマリアに、すでに殉教した聖ヨハネ(あるいはイエス自身によって)最後の秘蹟である聖体拝領がなされ、天使のお告げから3日後、聖母マリアは息を引き取ったという。


 ◎絵画の中の<<聖母マリアの死>>◎

 画像ハンス・ホルベイン(父) c. 1490
テンペラ・板, 150 x 228,5 cm
ブタペスト美術館, ブタペスト



ホルベインの作品は、マリアの衣装や、ベッド、家屋などが、15世紀末のアウグスブルク(ドイツの市のひとつ)の裕福な中流家庭を再現しており一種の風俗画的要素が入り込んでいる。

 聖人たち(使徒たち)は互いに語り合うことをせず、それぞれが、独立して悲しみを現すが、聖母マリアの方向へ流れる構図と、中心で優雅に穏やかにベッドに座るマリアによって、そのばらつきは和らげられる以上に、見事に調和されている。

 画面上部には、マリアの魂が父なる神によって天に引き上げられている場面が描かれている。相当な高齢になっているはずのマリアだが、描かれるマリアは若く、その魂は純粋無垢を現すために子供の姿をしている。

 なお、この場面で大天使が手にしている棕櫚の葉は、キリスト教絵画においては「死を超えた勝利」を指すため、この題材や、殉教者が描かれる際によく用いられている。
 


画像カラヴァッジョ
1606年ごろ
油彩 369 x 245 cm
ルーヴル美術館 


 一方、写実性を追及したのが、イタリア・バロックの巨匠カラヴァッジョの作品。
 本作の「聖母マリア」は(他のカラヴァッジョの作品にもれず)娼婦をモデルにしていたうえ、あまりに「理想とかけ離れている」と非難され、依頼主であった教会から受け取りを拒否されている。

 カラヴァッジョの作品群の中でも最も大きいものであるこの作品はしかし、強い明暗対比と、使徒たちの深い悲しみ(とりわけ手前のマグダラのマリア)によって、見るものに劇的な臨場感と、緊迫感を与える。


 

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