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zoom RSS アラン・ラムゼイ 【画家の妻の肖像】

<<   作成日時 : 2007/09/28 21:13   >>

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 アラン・ラムゼイ
Allan Ramsay
(1713-1784)


<<画家の妻の肖像>>
The Painter's Wife


  1760年

スコットランド国立美術館
76.2×63.5cm




 この作品は、去年、奈良県立美術館で催された「スコットランド国立美術館展」で見たもの。
 画家は、イタリア旅行に行ったときに(タイトルにあるように)画家の妻を描いた。
 いわゆる「偉い人」の肖像画が描かれがちな18世紀にもかかわらず、「普通の人間」の、内面性(それも、誰にでも宿るさまざまな説明できない感情の混在)を見事に表現している。

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暗い室内に浮かぶ女性。
 花をひとつだけ手にして、それをもてあそんでいたところを、名前を呼ばれ、こちらを振り返り、呼びかけた主と視線と心がかち合った、その一刹那をとらえたような作品。
 
 彼女は美人とはいえないかもしれない。
 年齢を重ねつつある「老い」の雰囲気も漂わせている。
 なんでもない、普通の女性。

 だけれど、彼女には心に直接触れてくるような、そんな魅力がある。
 それは彼女のまっすぐな、しかし同時に不安を投げかける視線。

 こちらの「不安定で、誰もがもっているキレイでないこころ」までも見透かされるような気になってしまう。


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衣服に施されたレースの細密な描写も魅力的。
 全体はつややかで、暗い。
 だからこそ絵の中で浮かび上がるモチーフたち。
 この静かな世界にあるのは、画家の妻と、花と、そして、(描かれてはいないが)画家自身だけ。
 この中にあるのは、彼らの「心の会話」。


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「今の生活はこれでいいはず。でも、時々、不安になる・・・。ね、これでいいの?」
 そんな声が聞こえてきそう。

 誰でも感じる、ふとした不安。そんな一瞬を見透かされた(こころを見透かされたのはこの女性?それとも「私たち」?・・・)ような表情をしている。

 目が合うだけでなく、「こころ」がかち合った。
 そう思った作品だ。

 

 

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